令和元年4月1日制定 |
「子どもの最善の幸せのために」 |
職員倫理綱領 |
社会福祉法人愛児の家の職員(施設長を含む)は、日本国憲法、国連・子ども権利に関する条約、児童憲章、児童福祉法並びに子どもの権利ノートなどに示された理念を尊重し、下記の倫理綱領を定めます。 |
1 |
≪専門職として養育の質の確保と向上に努めます≫
子どもに対しては、温かい人間愛と生活の知恵を基盤とし、安心、安全な日常生活を通して、発達の保障や自立支援を推進するとともに、家族と協働して養育にあたります。個別ニーズの把握、ケアの連続性に配慮した支援を提供し、退所者支援にも取り組みます。これらのサービス水準の向上の為、不断にして最善の努力をします。
|
2 |
《子どもの権利を積極的に尊重します》
子どもの意向を把握する具体的な仕組みを活用し、子どもの意向に配慮します。さらに子どもの意見表明 や自己決定の機会を積極的に尊重します。また、被措置児童等虐待の防止を誓います。
|
3 |
《個人情報を保護します》
個人情報の保護、開示など取り扱いに関する法令、国が定める指針、その他の規範を遵守します。適切な方法で取得した個人情報は、予め明らかにした利用目的以外には使用しません。個人情報の紛失、破壊、改ざん、漏えい等を防止します。
|
4 |
《家族関係などを尊重します》
子どもにとってかけがえのない家族の立場を十分に理解し、家族支援を推進します。そして児童相談所等と協力して、家族関係の再統合に向けて最善の努力をします。
|
5 |
《家庭養護と家庭的養護の機会を提供します》
子どもと家族の状況から、養育家庭(里親)委託又は養子縁組が適切可能なときには、家族や児童相談所と協議の上、委託を促進します。また、家庭的養護を提供します。
|
6 |
《地域福祉へ積極的に参加します》
地域の社会資源の活用と開拓に努め、子育て支援事業等を通して専門知識と技術を提供することにより、地域の子育て支援機能の拡充に貢献します。
|
7 |
《第三者評価を活用します》
第三者評価機関による評価結果を真摯に受け止めてサービス向上に努めます。また、子ども等からの苦情には、苦情解決の仕組みを使って適切に対応します。
|
8 |
《専門職を育成します》
組織は、鋭い人権感覚と高い倫理観を持った専門職の育成のため、知識や技術の習得を目指して、研修や研究の機会を適切かつ公平に提供します。
|
9 |
《他機関・他職種と連携し、協働します》
施設内外を問わず、機関、職種の機能を有効に活用し、連携、協働して支援にあたります。
|
10 |
《説明責任と法令遵守を徹底します》
社会福祉施設が提供するサービスは、高い公共性と公益性を有していることから、情報公開等によって説明責任を果たすとともに、遵守するべきルール(法令や社会規範、倫理等)を周知徹底できる組織体制を構築します。
|
|
社会福祉法人 愛児の家 |
|
養護理念 |
「子ども中心」「家庭的養護」「ゆとりのある生活」 |
運営方針 |
民主的運営をモットーとし、情報公開につとめ、昭和20年創立以来の歴史的蓄積の上にたって、地域に密着した、開かれた施設を目指す。 |
養護方針 |
一貫性のある家庭的処遇をモットーに、集団の利点を活用しながら、明るく豊かな生活環境の中で、児童の自立支援の視点に立って、健全育成をはかる。
職員による体罰及び懲戒権の乱用及び不適切な関わりを禁止し、児童の意見表明権を尊重する。 |
指導目標 |
|
子どもの自立支援に向けて |
|
|
(子どもの自立性をそだてる) |
|
子どもの自主性の涵養の土壌は情緒安定にあり、その基盤は基本的生活習慣の確立にある。そのため、躾の徹底に全責任を持つ。できるだけ肌理こまかい処遇を実施するため、下記の各分野に分かれ、各々が独自性と創造性を発揮する。
子どもの自主性を育てる側の心構えとして、自主性と放任の違いに留意し、まずもって、大人が自主的な人間であること。不言実行。身をもって模範を示すことが肝要である。
*生活指導 *行事指導 *作業指導
*クラブ・同好会活動 *反省会
|
令和六年度(2024年度)事業計画 |
1. |
小規模化委員会による小規模化への展望 |
|
@ |
近い将来のグループホーム開設を目指し、施設小規模化検討委員会による具体的な計画作り。同時に社会的児童擁護を取り巻く現状から、グループホーム開設が最善の処遇に繋がるのかの再検討をしていきたい。 |
|
|
(1) |
小規模化委員会による、グループホーム開設が最善の処遇に必要な方策なのかの再検討。 |
(2) |
グループホーム開設を見据えた場合の直接処遇職員の増員を目指す(四名〜六名)。小規模化の進んだ児童養護施設の見学、職員との意見交換、さらに物件探しと小規模化を担う人材の育成。 |
|
2. |
令和五年度第三者評価結果の「さらなる改善が望まれる点」への取り組み |
|
@ |
新規職員の採用活動について、更に情報提供方法の範囲を拡大し、就職希望者が施設を知る機会を増やしていくことが期待される。 |
|
3. |
設備及び改修 |
|
@ |
児童通用門口の温水洗面器への取り替え工事。 |
A |
浴室壁面浴槽周り及び入口引き戸の改修工事。 |
B |
心理室押し入れ間仕切り改修工事。 |
|
4. |
その他 |
|
@ |
高い人権感覚と専門性を向上させる為、外部機関による職員全員参加の「子どもの権利擁護」園内研修を恒例として行う。 |
|
|
|